Q. 「パソコン教室」には通ったほうがいいですか?
A. マビノギをするだけなら通わないほうがいいです。
ゲームだけではなく、真面目に勉強をしようと考えている人は、「パソコン教室」という漠然とした表現のものには注意が必要です。
「パソコン」を学ぶことの内容は実にさまざまです。
電源の入れ方、マウスやキーボードの操作方法、ソフトの使い方もあれば、
電化製品としての構造や、動作のメカニズム、環境への影響というような
直接パソコンを扱うことではない分野を学ぶ場合もあります。
そのため、「パソコン教室」というだけでは内容が把握できず、
「ぼったくり」だったり、あとになって「ぼったくられた」と感じたり、
CMやパンフレットや説明会と実際の授業内容が違いすぎる、といった
苦情が出たりすることがとても多いのです。
料金も数千円のものから、数十万~数百万円もするものまであり、
いわゆる「学割」による交通機関の料金や携帯電話料金の割引を
利用できるところとできないところがあるため、事前に調べることが
とても重要になってきます。
「資格」を取るつもりなら特に注意。
- 取ろうとしている資格が、本当に存在するものなのか。
- 公的に認められていて、社会で通用するものなのか。
- そのパソコン教室が「独自に作っただけ」の資格ではないか。
- 講師(インストラクター)にきちんと教育能力が備わっているか。
- 資格を取らせるためだけに、追加料金を際限なく請求されはしないか。
ただ単に「資格」という言葉が客寄せになっているだけの教室もあり、
実際には存在していない架空の資格だったり、その教室が独自に認定する
社会的に効力を有さない資格だったりすることがあります。
その教室に問い合わせるだけでなく、第三者や公的な機関を訪ねて
実際に存在する資格であるかどうかを確認するようにしてください。
パソコンなどの機器やソフトを買わされることがある。
授業料は安く思えても、「教材」として何かを買わされる場合があります。「何かがおかしい」と思ったら、絶対にその場で契約手続きをせず、
消費者センターなどに相談するようにしてください。
このように、パソコン教室というのは大変トラブルが多く、
「パソコン初心者」を教えるどころか、だましてしまうところも少なくありません。
納得して信頼できるまでは、絶対にお金を払わないようにすることが大切です。
パソコン教室の選び方は?
まず、自分がパソコンで「何をやりたい」「何を学びたい」のか、目的意識をはっきりとさせておく必要があります。
そうしないと、相手の思う壺になってしまいやすく、真面目に勉強しているつもりでも、
肝心なことが学べないかもしれません。
パソコンで何ができるの?
電源の入れ方や、最低限のキーボード操作をできる人なら、ワープロや表計算といったビジネスソフトの使い方を学ぶことができます。
文字入力の速さや正確さは、それを学ぶ過程で身についていくものです。
音楽に興味のある人なら、作曲や演奏の装置やソフトを学ぶことができるでしょう。
写真や出版に興味のある人なら、デジカメや画像編集、レイアウトソフトなどを
学ぶことができるでしょう。
専門分野を選ぶというか、学ぶ対象を具体的にすればするほど、
専門的なソフトや技能を要するようになるため、一般的に料金は高くなる傾向があります。
また、それらを授業とは別に自習しようとすれば、同じ環境を用意しなければならず、
これにもまた料金がかかることになります。
ソフトウェアの「学割」が適用できるかどうかが、ここで重要になってくるわけです。
かといって「独学」だと心配だ。
そうですね。誰もが最初は心配に思うものです。でもパソコンというのは、勉強してから身につくのではなく、
使いながら覚えていくものなのです。
独学で身についた能力というのは、自分にとって最適なものなので、
さらに多くの経験を積むことによって実用的になってくると思います。
実際、何万円もする授業料を払わなくても、市販の数千円のテキストで勉強して
十分な知識と技術が身につく人が大勢います。
学校で勉強しなければ何もできないなら、マビノギでも何もできないはずです。
「ゲームで遊ぶ」ためにわざわざ授業料を払って勉強する人というのを、
私は今まで見たことがありません。
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