ネットを「現実」と同一視すると、この理屈はおかしいと思われるところですが、
同一視することに問題があるというのが真理ともいうべき原則なのです。
ネット初心者、いや、初心者でなくても常に気をつけなければなりません。

ネット上の文章による発言は、日常の会話と違ってしばらく残ります。
このため、何か気になった発言を繰り返し見てしまうことがあります。

何度も何度も意識してしまうことで、現実では考えられないほど
深く考えさせられることもあれば、不安や恐怖を抱くこともあります。

物事を「忘れない」ための備忘録や、熟考するための機会だとすれば、
ネットの世界は大変有意義で活用する価値の高いものでありますが、
ささいなトラブルまでもが大きくなってしまうと問題になります。


この点も「現実」と同じように考えている人には受け入れがたく感じられるでしょうが、
加害者も被害者も、自分(相手)をあまり責めすぎてはいけないのです。

なにより、自分が悪いと感じたら素直に謝罪する真摯な態度と、
それを許す寛大な心のあることが必要ですが、お互いに真面目でなくてはなりません。

気分を害されたり、怒りの念を抱いたりすることがあっても、
解決するためには冷静を保つのが大切です。

手当たりしだい謝罪と補償を要求すればいい、というものではありません。

度が過ぎると、どちらが悪者なのかわからなくなります。


ネットのトラブルの多くは「考えすぎ」や「過剰反応」、「知識不足」、
そして「不用意な親切心」から起こります。

ときには善意で相手を教え諭そうとしてトラブルになることもあるでしょう。
でもこれは相手が知識不足なのではなく、教える側の「おせっかい」がいけないのです。

現実の学校の先生など「教育者」「指導者」というのは、教える相手の立場や心境に
もっとよく注意を払い、自分の経験や知識だけを押し付けるのを控えなくてはいけません。

人を教えようとしている者は、まず自分を教育するべきです。




まぁ言える立場じゃないですが;;