(;^ω^)顔文字辞書の愛用者が10人を突破した(適当)のを記念懸念して、
辞書ファイルがどのように作られているのかを紹介したいと思います。
 

「テキストエディタ」というソフトを知っていますか?

プログラマー、原稿の執筆者、編集・校正者などに特に愛用されている、
テキスト(文字情報)だけを扱うソフトウェアのことです。
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これがaspirinが10年以上愛用している「秀丸エディタ」です。
 
一見すると「ワープロ」のようにも見えますが、ワープロにあるような
「文字装飾」や「画像挿入」、「高度なレイアウト」といった機能が一切ありません。
 
テキストを表示し、入力し、編集し、保存するだけの機能です。
なんだ、クソしょぼいソフトじゃないか」と思われるのも無理のないことでしょう。
そのとおりで、これは本当に「テキスト」を扱うだけのソフトです。
 
エディタなど役に立たないソフトなのかというと、実際には非常に役に立ち、
「これほど便利なものはほかにない」といえる場面が数多くあります。
 

ほかのエディタやワープロソフトと比較してみましょう。

Windowsに付属している「メモ帳」でもテキストファイルを扱うことは可能です。
はっきりいって「メモ帳」でも「秀丸エディタ」でもやることは変わらないからです。
 
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Windowsに付属している「メモ帳」で同じファイルを開いたところです。
表示されているテキストはまったく同じです。
しかし非常に見づらいことは一目でわかるでしょう。
 
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Windowsに付属している「ワードパッド」で開いたところです。
メモ帳より少しアイコンが増えただけで、見た目はほとんど変わりませんね。
 
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ワープロでおなじみ、マイクロソフト謹製の「Word 2002(古」で開いたところです。
とても見づらいですね。いったい何ですか、このイルカは? 可愛いけど。
 
| 何について調べますか?
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| |                   |
| └────────────┘
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|
`──────────┐ ┌───
           , '´l,  ..| ./
       , -─-'- 、i_  |/
    __, '´       ヽ、
   ',ー-- ●       ヽ、
    `"'ゝ、_          ',
      〈`'ー;==ヽ、〈ー- 、 !
       `ー´    ヽi`ヽ iノ
                ! /
              r'´、ヽ
              `´ヽノ

 

テキストに色がついているのは「装飾」ではないの?

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これは秀丸エディタの画面です。
太い文字があったり、色が変わっていたり、点線のようなものがあったり…と、
まるでワープロソフトで文字を装飾しているかのように見えますね。
 
あれっ? なんだか矛盾しているのでは??
 
そうではありません。
 
実はこれが、ワープロとはまったく違う部分なのです。
 
テキストを自分で(手作業で)装飾しているのではありません。
特定のテキストを自動的に装飾して表示する、いわば見かけの効果なのです。
 
たとえば行頭(この文字を入力すると顔文字に変換できる)が太くてオレンジ色になっていますが、
これは、行頭からタブまでをそう見えるように設定しているだけで、
テキスト以外の情報を個別に与えているのではありません。
 
ワープロの場合、このようなことをするためには、
自分で範囲を選択して装飾しなければなりませんが、
エディタの場合は、「どんな文字列(条件)をどのように表示するか」を設定しておけば、
普通に文章を書くのと同じ操作で思い通りに表示させることができるのです。

 
さらに顔文字の () カッコが色分けされている部分にも注目してください。
 
これも、カッコを一つ一つ色分けしているのではなく、
全角はオレンジ色、半角は水色で表示する」ようにしているだけなのです。
 
こうすると、パッと見で区別のしづらい全角と半角のカッコの違いが一目でわかり、
顔文字で非常によく使われる記号の編集が素早くできるようになります。
 
点線のような文字は、全角スペースと半角スペースを「わかりやすく表示させた」ものです。
これもワープロソフトの装飾とは異なるものです。
 

TSV(Tab Separated Values : タブ区切り)とは?

顔文字辞書は、変換の文字列、顔文字、品詞を「タブ」で区切って作られています。
この「タブ」を垂直にそろえて表示する機能が、秀丸エディタには実装されました。
 
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TSVモードで顔文字辞書を開くと、ソート(並び替え)も可能です。
変換の文字列をソートすると、
 
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このように、バラバラだった用語を順番に並べられるようになりました。
名簿や商品コードの管理などにも便利です。
(表計算ソフトの機能には足元にも及びませんがw)
 

「テキストエディタ」にはいろいろな種類があるけれど…

aspirinが「秀丸エディタ」にこだわり続けているのは、
自宅にインターネットのできる環境ができて初めて購入したシェアウェアだからです。
もう10年も前の話です。( ;∀;) イイハナシダナー
 
インストール後30日間の試用期限があり、それが過ぎても継続使用したい場合は
ライセンス料金を支払うという仕組みのシェアウェアで、
秀丸エディタは4200円(税込み)と決して安いものではありませんでしたが、
もともと文章(長文・駄文)を書くのが好きで、HTMLの編集にも便利ということもあって、
これは買う価値があると判断し、すぐに購入してしまいました。
 
当時の秀丸エディタのヴァージョンは、たしか3くらいでした。
それが今ではヴァージョン8で、その間もずっとアップデートされています。
テキストを編集するためだけの便利な機能がどんどん追加されていますが、
一瞬で起動し、軽快に動作し、なおかつ非常に安定しているエディタです。
 
昔から利用者の多いエディタなので、使い方の解説やサポートが非常に充実しています。
 
大きなファイルも開けるし、自分好みの色分けができ、さまざまな言語(コード)に対応し、
一般的なワープロにはない扱いやすさと魅力がたくさんあり、これがないと困ることがあるほど、
パソコンを使ううえで重要なソフトとなっています。
 

テキストを扱うだけのソフト。

エディタは文字情報を柔軟かつ便利に扱うだけのソフトです。
どんな長文でも自由に書くことができ、あとから内容を読み返そうと思ったときに
高性能な検索機能が使えるため、膨大な長さになった作文や日記帳からも
探したい文字をすぐに見つけ出せて、過去の思い出に浸ることも容易にできるのです。
 
複数のファイルを同時に検索することもできるし、検索だけでなく置換も自在にできます。
たとえば顔文字辞書の品詞「顔文字」というのを「独立語」のような言葉に置き換える場合、
それが10000個もあるとしたら手作業ではとてつもない重労働になってしまいますが、
置換機能を使えば数秒で完了します!
 

金銭的に難儀している学生には無料で使える「秀丸エディタフリー制度」も!

これからプログラマーを目指す人はもちろん、小説やブログを書くことが多い人、
よくメールをする人、日常のさまざまなことをメモしておきたい人、顔文字が好きな人、
編集業務、記事執筆に携わる人、シナリオライター、脚本家、エッセイスト、
AA(アスキーアート)を作ったり編集したりする人にもお勧めです。
 
ワープロよりも「文章を書く」ことに特化した秀丸エディタ。
 
概要とダウンロードはこちら。
秀まるおのホームページ(サイトー企画)-秀丸エディタ
 
秀丸エディタフリー制度
金銭的に難儀している学生、学校内のパソコンを学生が使う場合、
フリーウェア作者、Windows関係の書籍や雑誌の著者がこの制度を利用できるそうです。